草履が整えてくれる理由。足から体が変わる仕組み

前に、こんなことを書きました。
「草履を履いたら、腰が楽になったんです。」
記事はこちら→草履で歩くと、体が整う。

あれ、決して偶然じゃありません。
むしろ──
これは、草履が持っている「整える力」の本領発揮だったのかもしれません。

足は「守られ過ぎてきた」現代人の体

私たちは日々、当たり前のように靴を履いて生活しています。
ふかふかのクッション、分厚いソール、固い革靴、ヒール。
いろいろな靴があります。

でも、こうして靴に守られてきた結果
足は本来やるべき仕事を、靴に代わりにやってもらっている
そんな状態が当たり前になっています。

足裏は「地面のセンサー」

本来、足裏は「地面のセンサー」です。

踏んだ時のわずかな傾き、硬さ、重心のズレを感じ取って
膝や腰に「このままだと崩れるよ」と知らせてくれる。
これを専門的には “固有感覚(こゆうかんかく)”と言います。

言い換えれば
体のナビゲーションシステム
のような役割を果たしています。

センサーが鈍ると、上半身が代わりに頑張る

でも靴で包まれ、守られているうちに、足裏のセンサーはだんだん鈍くなります。

感覚が鈍ると、代わりに
ふくらはぎ・太もも・腰・肩……
本来は支えなくていい部分が余計に頑張りはじめます。

その結果「立っているだけで腰が重い」「何もしていないのに疲れる」
──そんな不調が起きやすくなるのです。

そこで「草履」の出番

草履を履くと自然に足指が開きます。
足裏が地面の細かな情報を感じ取るようになります。

最初は「鼻緒が痛い」「歩きにくい」と感じる人も多いですが
それは眠っていたセンサーが起き始めたサイン
今までサボっていた部分が「え?働くの?今から?」と戸惑っている状態です。

足裏から体全体が整っていく

✔️ 母趾球(親指の付け根)がちゃんと踏める
✔️ 踵が柔らかく着地できる
✔️ 足裏全体で「受け止める」感覚が戻ってくる

この感覚が自然に育つと
ふくらはぎ → 股関節 → 骨盤 → 背骨へと、体は連動しながら整っていきます。

わざわざ筋トレやストレッチを頑張らなくても
歩くだけで「整える」ことが日常の中で起きてくる。
これが草履のすごさです。

私の「草履生活」

今の私は、立ち仕事の日も、移動が多い日も、
草履を履ける日はつい手が伸びてしまいます。

もちろん、場所や服装によっては草履NGな日もあります。
でも、草履を履けた日は、
足が「ありがとう」と言ってくれている気がするのです。

整えるって、特別なことじゃありません。
体は本来「戻る力」を持っている。
その力を少し助けてあげるだけで、体はちゃんと整いはじめる。

そんな毎日を、今日もまた積み重ねています。

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前田 みゆき

呼吸・姿勢・体の使い方・食べ方から“根性に頼らない体づくり”を発信。不眠・難聴などの不調から整える生き方に変えました。

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