整える
髪をとくだけで、“ちゃんとしてる感”がにじみ出す。
そんな話を、前の記事で書きました。(前回の記事はこちら)
髪が整うだけで、表情が変わる。
鏡に映る自分にふと、品のようなものがにじむ。
そして、背筋がすっと伸びる感覚。
実はこの「整える」感覚は、髪だけじゃありません。
それは姿勢や体の使い方、所作にも宿ります。
在る
ファッションやメイクではつくれない、
もっと深いところから“ちゃんとしてる感”がにじみ出ることがあります。
私は仕事柄たくさんの女性の身体を見てきました。
一見とてもおしゃれに着飾っていても
姿勢や立ち方、歩き方に意識が向いていないだけで、印象が大きく変わってしまうことがあります。
逆に服装はごくシンプルでも背筋が自然に伸びていて
所作が静かで丁寧な人には目を引くような “佇まいの美しさ” がある。
それはがんばってつくる “外側の美しさ” とは違って、
どんな姿勢で、どんな気持ちで “在ろうとしているか” 。
そのにじみ出るものに、わたしは “生き方の美しさ” を感じます。
姿勢が整うと、気持ちも整う。
体の使い方が変わると、見え方だけでなく “在り方” そのものが変わってくる。
そしてそれは日々の “整える習慣” の中で少しずつ身についていくものです。
気づく
どれだけ高価な服やアクセサリーで着飾っていても、どこかアンバランスで違和感を感じる人もいます。
反対に特別なものを身につけていなくても、ふと目を奪われるような整った空気を纏っている人もいる。
その差は「何を着ているか」よりも
「どこに意識があるか」「どう在るか」だと思うんです。
洋服の下は誰しも同じ裸。
だからこそ元を整えておくことは確かな自信になる。
たとえば、ふと立ち止まったときに踵が浮いていたらそこには落ち着きのない印象が残る。
指先が開いているだけでも「意識が離れている」ことは伝わってしまう。
小さな部分の違いが全体の印象を決めます。
だからこそ “自分の中に意識を通す”ことが、美しさにつながっていくのだと思います。
使いこなす
ハイブランドのコスメを持っていても、それだけではメイクはうまくできませんよね。
一方で100円のコスメでも綺麗に仕上げる人もいます。
大切なのは持っているものではなく、それを “どれだけ自分の手で使いこなせているか” 。
髪の毛も同じです。
ただのボサボサなのか、櫛で解いているのか。
“手をかけているかどうか” だけで、印象はまったく変わります。
つまり――
なんでも “使いこなす技術” がいる。
そして “使いこなそうとする姿勢 ”が必要なのだと思います。
練習する
鏡の前で洋服を合わせて「あれでもない、これでもない」と迷うように
体の使い方も「あれでもない、これでもない」と試しながら整えていく必要があります。
練習なしで美しい動きができる人は、きっといないと思います。
私自身も最初はぎこちなくて、どう動けばいいのか分からない時期がありました。
繰り返し意識を通していくことで、少しずつ “自分なりの整え方” が身についていく。
それは特別な才能ではなく、日々の小さな “練習” の積み重ねです。
髪をとくように。
姿勢も、所作も。
少しずつ意識を向けていけばいい。
今日のわたしを整えていく。
その行為自体がすでに美しさの一部になっているのかもしれません。
“丁寧に扱っている自分” を育てること――
その感覚がいつか大きな美しさにつながっていく。
育てていく
美しさって、生まれ持ったものでも、特別なセンスでもなくて
日々の中でどこに意識を向けているか。
何を丁寧に扱っているか。
それがにじみ出てくるものだと思います。
髪をとく。
姿勢を正す。
指先まで意識を通す。
その小さな選択の積み重ねがやがて自信になり、美しさになっていく。
自分を “整える時間” を少しだけ増やすことで、いつの間にか佇まいに品が生まれる。
自分で自分を気持ちよく扱う。
そうやって自信や美しさは、“内側から育っていく” のだと思います。
最初はぎこちなくてもいい。
うまくいかない日があってもいい。
整わない日があっても、大丈夫。
また明日、整えていけばいい。
髪をとくように。
今日という日を、
わたしという存在を、
静かに、丁寧に整えていきましょう。
“ちゃんとしてる感” を自分の中から育てていきましょう。
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