うまくいかない時、下を向いていませんか?
うまくいかない時って、つい下を向いてしまう。
心も一緒に下がって、後ろ向きになっていく。
そうなると、もう立ち止まるしかないような気がしてくる。
きっと誰にでも、一度はそんな瞬間がある気がします。
▶︎ Vol.1|怖くても、沖に向かう。波に乗りたければ。
でも、海に入ると
「下を向いたままではいけない」って、体ごと教えてくれます。
できるかな…という不安と、動かない体
今年初めて、サーフィンに行ってきました。
昨年はほとんど行けなかったので
「できるかな…」というドキドキもありつつのスタート。
でも、意外と――乗れた!
楽しかったー!
まずはスープ(波が崩れて白くなったところ)で練習。
「これは筋肉いるな〜」って思った。
ここで言う筋肉は、サーフィンで使う筋肉のことね。
しばらく使ってなかった体は、見事に使い方を忘れてる。
というか、まだ始めて間もないっていうのもあって、
そもそも定着すらしてなかったんだなって、妙に納得。
そんな感覚は本当に抜け落ちやすい。
体が感覚を思い出すまでに時間が必要だったけど、
「忘れるってこういうことか」と思いつつ、
それも含めて「継続って大事なんだな」って思えた。
怖いときこそ、“進む”しかない
スープの後は、うねりから乗る練習。
ここからが…怖い。
波が壁のように迫ってくる。
沖に出ようとすると、何度も何度も波がやってくる。
大きなセットが来たときなんて、まったく進まないどころか、岸に戻される。
「やばい…来る…」と思うと
怖くて思わず、立ち止まったり引き返そうとしている自分がいる。
でも、その“立ち止まり”こそが一番危ない。
波に巻かれて、水しぶきにのまれて、グルグルと洗濯機コース(笑)
逃げようとすると流されるし、波が崩れる直前で止まるとダメージがでかい。
怖くても、前に進む方が安全なのだ。
おそらくこの時の私の顔は相当強張って引きつっているはず(笑)
でも、進むしかない。前に出るしかない。
それを、体で痛感する。
“胸から前を見る”が、体を変え、心を動かす
波に乗る瞬間、テイクオフの時も怖い。
思わず下を見てしまって、パーリング(転倒)。
「あー…やっちゃった」と、頭ではわかってたのにと思う。
「前を見る」だけじゃ足りない。
大事なのは、“胸から前を見る”こと。
胸を張ると、重心が整って、視界が開ける。
すると不思議なくらいに安定するし、乗れる。
頭だけじゃダメで、体ごと”進むモード”にならないと心がついてこない。
そして実はこの方(胸から前を見た方)が怖くない。
崩れても対処できるし、自分から安全に落ちることもできる。
落ちずに回避できることもある。
「胸から前を見る」と決めると、不思議と心も整う。
この感覚――人生にも、きっと同じことが言えるんじゃないかな。
「怖い」は消えない。でも、慣れる。動けるようになる。
怖いときって、どうしても頭で考えてしまう。
「無理かも」「危ないかも」「やめた方がいいかも」
でも、どれだけ考えても怖さは消えてくれない。
恐怖心に打ち勝つ方法は、「数をやること」。
というより――行動しないと、恐怖からは逃れられない。
動いてみる。乗ってみる。パーリングして、転んでみる。
「結局、それしかないな」って、毎回思う。
その先に、「あれ?できたかも」「なんとかなるな」って感覚が待っている。
腹を決めるまでの時間も、大切にしたい(できれば短く)
沖に出て、1本目のうねりを見る。
…やっぱり、「怖い」って呟いてしまう。
何本か見送って、ようやく腹を決めてテイクオフ。
すると、案外乗れる。
乗れたら、気持ちが前を向く。
「あ、大丈夫だった」って思えて、どんどん挑戦できる。
もしくは早いことパーリングしてしまえば、
「こんなもんか」って思えて、気持ちも軽くなる。
先生も「いつものこと」って感じで、側でゆるっと待ってくれているけど
何本も波を見送っていると、たまにこう言われることもある。
「もういっそのこと、早くパーリングしてくれ(笑)」
…ほんと、それ(笑)
自分でもそう思う(笑)
……いや、先生は「言ってないよ〜」って言うけど
私には確かに聞こえるんだよなぁ、その空気(笑)
笑ってる顔、目、口元が言ってる(笑)
背中も言ってる(笑)
「もう、ほら、行っておいで」って。
でも、怖いものはやっぱり怖いのだ。
だけど、それが自分との “いい練習” にもなっている。
この恐怖と戦っている時間、腹を決めるまでの時間。
正直、毎回長い(笑)
できることなら早くこの時間を終わらせたい。
どうせ波に乗れるか、パーリングするか、結果はどっちかなんだから。
この時間、もったいない(笑)
……でも、困ったことにすぐにはできないのだ。
たぶん今の私には、その “まどろみ” みたいな時間が必要なんだと思う。
逃げずに向き合うための、準備時間。
それも含めて、挑戦なんだと思いたい。
膝が震えても、まずは前へ。
私は泳げない。
足がつくかどうかも、正直まだ気になる(笑)
でも、回数を重ねるうちに、少しずつ気づく。
「波を待っているときって、別に足なんてついてないじゃん」って。
でかい波が来そうなら、早めにアウトに出ればいい。
足がつかないことより「どう動けるか」の方が大事。
つまり、ちゃんと波を観察して、判断して、動く準備。
ただ”じっとしている”とは違うのだ。
それでも気になるのは「ダメだった時の安心感」が欲しいだけ。
でも、その安心感に縛られてたら、
ほんとうに自由には、たどり着けないのかもしれない。
“胸から前を向く”は、自分を取り戻すスイッチ
そして、気づいたことがある。
うまくいかない時ほど、私たちは下を向いてしまう。
心も一緒に下がって、後ろ向きになる。
でも、そうなったら…パーリング地獄(笑)
下を向けば向くほど、バランスを崩して、転げ落ちてしまう。
だから、そういう時こそ逆のことをしてみる。
気持ちがついてこなくても、まず体を前に出す。
胸を張って、前を見る。
そうすると、不思議と乗れる。
ほんの少しでも、波に乗れたと思えたとき、
心がそっと、後からついてくることがある。
“胸から前を向く”って、
もしかしたら「自分を取り戻すスイッチ」なのかもしれない。
何事も、気持ちがついてこなくても、まずは体を動かしてみる。
体が変わると、心がついてくることもある。
これって、思った以上に大事なことかもしれない。
サーフィンがくれる、前に進む勇気
サーフィンは、ただのスポーツじゃない。
前に進む勇気を、育ててくれる。
怖さから逃げない。
転んでも、やってみた先に「気づき」がある。
挑戦って、サーフィンに限らず人生のあちこちにある。
そのどれもが、自分を育ててくれる。
怖さって、ダメなことじゃない。
むしろ、それは「伸び代」かもしれない。
膝が震えても、まずは――
胸から前を向くこと。
それが、波に乗るときも。
人生を、進むときも。
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