優しさの余白が消えた時代に思うこと

優しさは独占できるものなのか?

最近、若い子たちの恋愛話を聞いた。
彼女がいるなら、他の女の子に連絡先を教えたらダメ。
他の女の子に優しくするのもダメ。
それが「当たり前」だと言う。

いやいや、ちょっと待って。
人に優しくするのって、人として当たり前じゃないの?
優しさってそんなに独占できるものなんだろうか。

気になるなら一緒に仲良くなればいいやん。
それで壊れるなら、それまでの関係だったってだけの話。
わざわざ縛る必要ある?
そもそも、そんなにガチガチに制限し合ってたら
楽しくないし、仕事なんてできないでしょ。

私に優しいのは、前提ね。だって好きなんでしょ?(笑)
他の人にも優しくできる人であってほしい。
もし私にだけ優しくて、他の人には冷たい人だったら…。
「え、そんな小さい男だったの?」って、ちょっとガッカリすると思う。

恋愛だけじゃない、広がる「所有感」

こういうのって、恋愛だけじゃないと感じている。
友達同士でも、親子でも、職場でも。

「私だけを見て」「他の人とは仲良くしないで」
そんな独占欲とか所有感が、あちこちに溢れてる。

みんな「自分が一番特別でいたい」って思うのは自然な感情かもしれない。
けれど、その不安や寂しさを相手の自由を奪うことで埋めようとした瞬間、関係は苦しく、歪んでいく。

監視で安心しようとする人たち

最近はカップルでGPSを入れるのも普通らしい。
「どこで何してるか分かれば安心できるから」…いや、安心?
それ、もはや監視じゃない?(笑)
別にやましいことしてなくても、常に見張られているとか嫌悪感しかない。

さらに驚いたのは、好きな人ができたらまずSNSで検索するって話。
過去の交友関係とか、元カノ情報とか、投稿履歴とか…。
いや、SNSで何が分かるんだよって正直思う。
そんなものをいくら調べたところで、その人の本当の姿は分からない。
SNSに顔出ししたくない人もいるし、投稿しない人だっているでしょ。

でも投稿しないと「なんで?」「隠してるの?」って疑われるらしい。
「付き合ってるなら、ちゃんと投稿して証明してよ」って。
もうここまで来ると、愛情というより公開処刑(笑)

結局、ただ安心したいだけなんだろうけど。
「信頼してる」じゃなくて「信頼できないから縛っておく」になってる。

で、別れるときもすごいよ。
LINE一通で「別れよう」って送って、即ブロック。
話し合い?しないしない。
相手の気持ち?知らんがな。
なんなら存在ごと消そうとしてる感じ。
自己都合がすぎる。
…いや、怖すぎるわ。

伝え方を間違えていないか?

「私と仕事、どっちが大事なの?」
これもよく聞くけど、そもそも比べる次元が違うでしょ。

生きてくためにはお金が必要だし、
一緒に楽しく生きていく未来のために働いてるはず。
なのに、まるで仕事が悪者みたいな扱いになるのは違うと思う。

たぶん本当はただ寂しいだけ。
なら「寂しい」って素直に言えばいいのに。
不安なら「不安だよ」って言えばいいのに。
「察してほしい」は伝わらないんだよ、ほんとに。

あと、「AとB、どっちがいいと思う?」っていうやつ。
大体もう自分の中で答え決まってるのに聞く。
で、「Bがいいんじゃない?」って答えたら
「私はAがいいと思うんだよね」って返ってくる。

……知らんがな!
だったら最初から聞くなよ!ってなる(笑)

こっちの答えは、あなたの共感確認用ボタンじゃないのよ。
質問される側は、ただあなたに安心感を与えるための道具ではない。

本当に必要なのは「自分の内側の強さ」

結局、必要なのは──
「自分の内側の強さ」 なんだと思う。

自分の気持ちをちゃんと感じて、
素直に言葉にして、
相手に預ける勇気を持って、
自分で決めたことに責任を持つ。

これができたら、もう相手を縛ろうとなんて思わなくなる。
監視もしないし、独占しようともしないし、
「私と仕事どっち?」とか言わなくなる(笑)

優しさは独占できるものじゃない。
信頼って、相手が自由でいても揺らがない自分の在り方だと思う。
誰にでも優しくできる人だからこそ、私はその人が好きになる。
そこに余白があるからこそ、優しさは深く、美しくなる。

人と人が向き合うって、もっと静かで、もっと優しくて、
もっとあたたかいものだったはずだよね。

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前田 みゆき

呼吸・姿勢・体の使い方・食べ方から“根性に頼らない体づくり”を発信。不眠・難聴などの不調から整える生き方に変えました。

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