姿勢は「止まっている形」じゃない。動ける体こそ、美しい。

姿勢は“形”ではなく“結果”。
静止画では測れない、体の本当の変化を感じてほしくて書きました。
(次の記事では、実際にどんな積み重ねでこの変化が生まれたのかをお話しします)


立っている時の姿勢って、あくまで目安でしかありません。
まっすぐ立ったまま過ごす時間なんて、日常ではほとんどないですよね。

でも写真で姿勢を比べると、
“止まった一瞬の良し悪し”だと思ってしまいがち。

本当は、姿勢って「動きの結果」なんです。
静止画はただのスナップショットであって、
“どう動ける体か” “どんな呼吸をしているか”までは写りません。

写真を撮るその一瞬だけ、
「ピシッとしなきゃ」と頑張ることもできる。
プロから見ると「撮られると思って頑張って立ってるな」って、すぐわかるんです。

でも本当に大切なのは、撮られていない時の体。
無意識のとき、呼吸しているとき、歩いているとき。
そのときの体がどう動いているかで、“土台”が整っているかどうかが決まります。

私が見ているのは形そのものよりも
体がどう支えているか、どこで支えているか。

📸 実際の変化の一例(Before→After)

(※「立っている時の姿勢って、目安でしかない」とお伝えしていますが、
こうして比べてみると、“体の支え方”そのものが変わっているのがわかります。
この一枚に、日常の積み重ねがすべて映っています。)

以前は太ももや肩で“頑張って”支えていたのが、今はお腹の奥や足裏で自然に支えられている。
その違いが、呼吸のしやすさや、立っているときの安定感につながっています。

今、こうなってますよ、という確認で写真を撮ることもあります。
ビフォーアフターで比べることもある。
でもそれはあくまで過程の記録であって、ゴールではありません。

そりゃ、変わっていたら嬉しい。
でも「その姿勢になって、そのあとどうするの?」って思うんです。
ずっと直立不動でいるわけじゃないですよね。

人間は動く生き物。
だから“姿勢”も本来、動くための準備状態のこと。
立つことが目的じゃなくて、
動いて、呼吸して、暮らしていくための土台なんです。

一般的には、ビフォーアフター写真だけで判断されがち。
もちろん、それはわかりやすいし、見ていて気持ちいい変化でもある。
でも、写真は一瞬の切り取りにすぎません。

撮られるその一瞬だけ頑張れば、“良い姿勢っぽく”見せることはできる。
けれど本当に大事なのは、
いつ、どんな瞬間を切り取っても自然で美しい姿勢でいられること。
それは、日常の中の積み重ねでしか育たない。

表面だけ整えたものは、いつか剥がれる。
でも、呼吸や重心の整い方から変わっていく姿勢は、
一瞬じゃなく、“生き方そのもの”として定着していく。

たった一枚の写真に見えるけれど、
そこに映っているのは、「その人のこれまで」なんです。

まとめ

立ち姿は「完成形」ではなく、
これまで積み重ねてきた日常の延長。

動ける体、呼吸できる姿勢。
そのどちらもが“整った証拠”です。

▶︎ 後編:「体は、頑張るより“気づく”で変わる。日常で育てる、動ける体のつくり方」
→ 呼吸・重心・体の使い方を通して、“戻らない体”を育てる過程へ。

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前田 みゆき

呼吸・姿勢・体の使い方・食べ方から“根性に頼らない体づくり”を発信。不眠・難聴などの不調から整える生き方に変えました。

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