「考えないこと」が正解になる構造について

自己啓発や引き寄せ
「なりたい未来を手に入れるために」という言葉。

言っていること自体は間違っていないと思う。
でも、よく聞けばほとんどが当たり前のことだ。

自分で考えること。
自分で選ぶこと。
行動すること。
自分の人生を生きること。

本来なら特別な教えとして売られなくても
誰もが少しずつ身につけていくはずのこと。

それが今は

「特別な方法」
「ここだけの真理」
「今すぐ人生が変わる」

そんな言葉に包まれて、魔法のように高額で売られている。
救われる人がいるのも事実だし、きっかけとして機能することもある。
ただ私はずっと違和感があった。

本来、
「自分の人生を生きる」「選択する」「考える」
これらはスキルではなく、土台だ。

けれど今は
その土台が育ちにくい社会構造の中で
「答えを売るビジネス」が成立している。

「自由になろう」
「思考しよう」

そう言いながらも
考えるための材料も、時間も、余白も与えない。

むしろ

「答えはこれ」
「迷うのは波動が低い」
「疑問を持つのはエゴ」

考えた瞬間に否定される構造がある。

迷うこと、立ち止まること、考え続けることは、
いつの間にか「良くないこと」になり、その結果、考えないことが正解になる。

答えをもらうと、たしかに楽だ。
でも、考えなくていい状態に慣れるほど自分の感覚は鈍っていく。

気づいたら会社や組織の歯車から抜けたつもりで
別の歯車になっているだけ。
回る場所が変わっただけで、自分の足で立っているわけではない。

本当の思考は、もっと地味だ。

すぐに答えは出ないし「わからない」と言う勇気がいる。
体の違和感や、心の引っかかりにちゃんと気づくことから始まる。

派手でも、効率的でもない。
誰かに褒められるものでもない。

私は入り口だけで大金をもらって
「はい、あとは自分で」という関わり方にどうしても違和感を覚えてしまう。

つまづくことも、悩むことも、迷うことも、
生きていれば当たり前にある。

その時間を飛ばして答えだけを渡すことが本当に人の力になるのだろうか。

私が大切にしたいのは支配や束縛をしないこと。
答えを渡すことより、一緒に考えること。
正解を決めることより、その人の感覚を信じること。

静かで、地味で、効率は悪い。
でも自分の人生を自分で歩ける人が増えるならそれでいいと思っている。

当たり前のことが特別な教えとして売られる時代だからこそ
私は当たり前を当たり前のまま丁寧に扱いたい。

回る歯車を変えるのではなく、立ち止まれる場所で。

自分の頭で考え、
自分の体の声を聞き、
自分で選ぶ。

それができれば十分だと思う。

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前田 みゆき

呼吸・姿勢・体の使い方・食べ方から“根性に頼らない体づくり”を発信。不眠・難聴などの不調から整える生き方に変えました。

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